2024/10/25

本コースでは,育成しようとする技術者像として「確実な基礎学力に支えられた頭のやわらかい技術者」というものを提案しています。これは実社会において,「マニュアルのない課題に対しても一定以上の成果を上げることのできる技術者」,「十分な情報がない状況にあっても,一定以上の水準で適切な判断ができる技術者」を意味します。

そしてそれを達成するためのステップとして,卒業時点における学習・教育目標を以下のとおり定めています。これらの学習・教育目標の達成要件については,ガイダンス等で配布している「表2 学習・教育到達目標と評価方法および評価基準」を参照してください。


学習・教育到達目標

(A) 現代社会における地域工学の位置づけを明確にする。
・(A-1)生物,生命,生産,生活を包含する「ライフ」を総合的に科学する中で,「資源と環境を適切に保全・管理しながら持続的に利用する環境調和型社会の創造」という重要課題を達成することの意義と,その中における地域工学の技術的な役割を理解できる。
・(A-2)学習した教養育成科目の内容と地域工学との関連付けができ,それを自分の言葉で表現できる。

(B)技術者倫理とコミュニケーション能力を身につける。
(B-1)科学技術が社会や自然に及し得る影響(有用性と危険性)と責務・責任の大きさを自覚し,倫理観の備わった自律した技術者像を描くことができる。
・(B-2)学習した教養育成科目の内容と技術者倫理との関連付けができ,それを自分の言葉で表現できる。
・(B-3)コミュニケーションの基礎となる国際感覚を持ち,自分とは異なる考え方を理解しつつ,チームワークの下で建設的なディスカッションを行うことができる。


(C)地域工学の基礎となる数学,自然科学と情報技術を身につける。
・(C-1)地域工学が扱う諸課題の解決のために,統計や情報の処理と解析に関する基礎知識を修得し,地域工学につながる課題を解くことができる。
・(C-2)地域工学が必要とする知識と技術を習得するために,数学や自然科学に関する基礎知識を身につけ,地域工学につながる課題を解くことができる。


(D)地域工学に関する専門知識を身につける。
・(D-1)農村地域や中山間地域の有する地域資源(主として水資源)を有効に活用することによって,生産基盤,生活環境と自然環境を兼ね備えた地域を実現するための,専門的な基礎学力と技術を確実なものとし,応用につながる課題を解くことができる。
・(D-2)農村地域や中山間地域の有する地域資源(主として農地資源)を有効に活用することによって,生産基盤,生活環境と自然環境を兼ね備えた地域を実現するための,専門的な基礎学力と技術を確実なものとし,応用につながる課題を解くことができる。
・(D-3)農村地域や中山間地域の有する地域資源(主として水利施設)を有効に活用することによって,生産基盤,生活環境と自然環境を兼ね備えた地域を実現するための,専門的な基礎学力と技術を確実なものとし,応用につながる課題を解くことができる。


(E)継続学習プロセスとデザイン能力を身につける
(E-1)修得した知識が技術と相互に関連している事を理解し,チームワークの下で実験や実習の課題を解決できる。
・(E-2)地域工学に関する課題を抽出し,様々な制約を踏まえた解決方法を探索するとともに,計画的に仕事を進め,的確に発表することができる。
・(E-3)社会的要請の変化や新しい技術に対応するために,自律的な学習や情報収集を継続することができる。


当プログラムの学習・教育目標(A)〜(E)と,JABEE基準(2019年基準)の(a)〜(i)の関係は,以下のとおりです。

表1 学習・教育到達目標と基準1(2)の(2019年基準)との対応

. (a) (b) (c) (d) (e) (f) (g) (h) (i)
(A) . . . . . . .
(B) . . . .
(C) . . . . . . .
(D) . . . .
(E) . . . .

<JABEE共通基準(2019年基準)1の(2)>
(a) 地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b) 技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、及び技術者の社会に対する貢献と責任に関する理解
(c) 数学、自然科学及び情報技術に関する知識とそれらを応用する能力
(d) 当該分野において必要とされる専門的知識とそれらを応用する能力
(e) 種々の科学、技術及び情報を活用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f) 論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力
(g) 自主的、継続的に学習する能力
(h) 与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力
(i) チームで仕事をするための能力