水利施設などの設計に関する研究
「水貯留コンクリート構造物の設計と耐久性」というテーマのもとに、実験的研究と解析的研究の両方を進めている。これまでの研究成果は、フィルダム監査廊に関する設計の手引き、開水路、擁壁、ボックスカルバートなどの代表的な農業土木構造物の設計資料、農業集落排水施設の防食指針などに活かされてきた。さらに研究を進め、かんがい排水、上下水道などにかかわるコンクリート構造物の設計法、維持管理、補修改修についての論理を統合化することを、最終的な目標としている。
長束 勇
野中資博
石井将幸
ひとこと
どうです、受験勉強はいかがでした。一度は通らないといけない道とはいえ、退屈でしたでしょう。でも、これからが本当の勉強の始まりです。自分の能力を信じて、実力のあるエンジニアを目指しましょう。我々がお手伝いします。
井戸さえ掘れば使えそうな地下水。しかし、大量の地下水を長期間、しかも枯渇や汚染、地盤沈下などを起こさずに使い続けるためには、様々な技術と配慮が必要になる。そのために、地下水を貯めて使う地下ダムや、地下水汚染の調査や浄化の方法が開発されてきた。地下ダムを対象とした流れの解析や、地下水塩水化の調査に関する研究を通して、地下水をより良く利用する方法について考えている
地下に進入した海水の深さ
ひとこと
本物に直に触れてみましょう。世の中には、想像を絶するすごい人とすごい物がたくさんあります。でも、自分でやってみることが何よりも大切。同じアホなら踊らにゃ損々。
先人の叡智に基づき、これまで営々として建造されてきたダム、頭首工、水路などの水利施設の資産価値は、25兆円にも及んでいる。これら水利施設は、農業農村の持続的な発展を支える基盤であるとともに、国土保全や環境保全の面で公益的な機能を発揮している。今後とも、これら機能を持続・発展させるためには、適時、適切な補修・補強、更新を行い、効率的な運用を図ることが重要である。そのためには、施設の老朽化の程度を的確に診断する技術、適期に対策を講じる判定手法、補修・補強、更新のための設計・施工技術を体系的に整備する必要があると考えている。
ひとこと
これまで歩んできた農林水産省行政職15年、同研究職15年の経験から、《施設機能工学》という新しい学問体系確立の必要性を痛感しています。我々と一緒に、その確立にチャレンジしてみませんか。